なぜ赤ちゃんはお腹の中で泣かないのか?
赤ちゃんはお腹の中でどうやって息をしているのか? 胎児は、胎盤越しに母体の血液から酸素を取り込む形で呼吸を行っている。 胎盤がフィルターの役割を果たし、ヘソの緒を通して酸素を取り込んでいる。 出生の際に肺水で満たされた肺を空気で満たし、肺呼吸を開始する。 赤ちゃんはお腹の中でどのように栄養をとっているのか? 赤ちゃんは、おへそにつながっている管(へその緒)を通じて必要な栄養や酸素をお母さんからもらいます。 へその緒の先の子宮の壁にくっついている胎盤は、お母さんの血液から栄養や酸素だけを赤ちゃんの血液に取り込みます。 また、いらないものをお母さんの血液に渡す役割もします。 赤ちゃんがお腹の中にいるとき何を食べているのか? おなかの赤ちゃんの栄養源は、言うまでもなくお母さんです。 胎盤を通じてお母さんの血液のなかの栄養を吸収するのが、赤ちゃんにとっての食事です。 羊水飲んだらどうなる? 飲んだ羊水は、肺や小腸から吸収され、血液に取り込まれたあと、腎臓で再び吸収されて、それが尿となって出ていきます。 キャッシュ へその緒を切らないとどうなる? 出産後、さい帯はいつ切るの? 日本では出産後に赤ちゃんの呼吸を確認したら、すぐにさい帯を切ります。 出産後すぐにへその緒を切らないと赤ちゃんに血液が行き過ぎて黄疸になりやすいという考えがあるからだといわれています。 産院によっては赤ちゃんのさい帯の拍動が自然に止まるのを待ってから切るというところもあります。 なぜ赤ちゃんは生まれたときに泣くのか? 出産直後に大声で泣くのは出産のストレスによって新生児の脳から全身へと泣くように命令が伝搬されるからだと考えられます。 新生児すなわち赤ちゃんは何かの身体的なストレスに接したときには泣くように遺伝的にセットされているのです。 なぜ赤ちゃんは逆さまで生まれてくるのか? 逆子になるのはなぜ? おなかの中の赤ちゃんが頭を上に向けている状態のことを逆子(骨盤位)と言います。 妊娠中期ごろまでは子宮内のゆとりがあるため、赤ちゃんは向きを変えながら過ごしています。 そのため逆子であると伝えられる時期は、妊娠後期頃になります。 妊娠が分かったら気をつけることは? 重いものを持ち上げない、おなかを圧迫しない、過労を避ける、体を冷やさない、外にいる時間や歩く時間が長くならないようするなど、日常生活でも無理をしないよう心がけましょう。 羊水は赤ちゃんの尿ですか? 赤ちゃんは、羊水を飲んでおしっことして出していますが、妊娠中期以降になると飲む量がふえるのでおしっこの量もふえ、羊水の成分の多くはおしっことなります。 妊娠後期には、1日に200~500mlも羊水を飲んで1時間に25ml前後の尿を出すので、1日で羊水の約半分が赤ちゃんを通して入れかわることになります。 へその緒の中身は何ですか? へそのおの中には赤ちゃんの血液が流れる管があります。 へそのおは、たいばんにつながっています。 たいばんは、お母さんの血液から赤ちゃんが成長するのに必要な酸素と栄養を吸収する役割を持っています。 酸素と栄養はへそのおを通じて赤ちゃんに入ります。 赤ちゃんのへその緒は痛くないですか? へその緒に神経はないので、赤ちゃんが痛みを感じることはありません。 生後すぐは、切ったへそ部分から出血する恐れがあるので、専用のクリップでとめられています。 赤ちゃんが生まれて24〜48時間後、乾燥して出血の心配がなくなればクリップが外されます。 クリップを外した後も、へその緒の一部は赤ちゃんのお腹にまだ残っています。 サイレントベビーとは? 「サイレントベビー」は、小児科医の柳沢慧氏が1968年に自身の著書で発表した言葉で、「無表情」「泣かない」「笑わない」といった特徴を持つ赤ちゃんのことです。 「サイレントベビー」という言葉の定義自体はあいまいであり、医学的に証明されたものではありません。 逆子 何がダメ? 逆子の場合、早い時期に破水をしてしまう可能性が高くなるため、早産のリスクが高まります。 また、破水をしたときに、胎児より先にへその緒が出てしまう臍帯脱出になる可能性も高くなります。 経腟分娩時に、赤ちゃんの頭が骨盤に引っかかってしまい、出産が難しくなる恐れもあるため、頭位での経腟分娩に比べ、リスクが高まります。 何週で逆子なおった? 30週で頭位になっているのはおよそ85%ですが、34週ごろになると90%以上になり、予定日間近の36週になると約95%という具合にほとんどの赤ちゃんが分娩前までに頭位になってくるんです。 ――なるほど。 中期までは40%が逆子(さかご)で、そこから徐々に自然と「頭位」になっていくものなのですね。 妊娠した時にやってはいけないことは? […]